1型とともに歩む
同じ患者さんのためにチャレンジする患者さんや、
患者さんの頼れるパートナーを紹介します。

 

第1回 星南さん

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新しいコーナーの初回にご紹介するのは2024年ブルーバルーンチャレンジ*アンバサダーに就任した星南さんです。ご存知の方も多いと思いますが、チャレンジャー・モデル・活動家として幅広く活躍されています。大学生の時に1型糖尿病を発症し、その後もフルマラソンやトライアスロンに挑戦、2022年には世界一周しながらキリマンジャロ登頂に成功しました。新しいコーナーのイラストも作成していただきました。今回は、星南さんの幅広い活動の一つをご紹介します。

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2024年4月に、東京代々木公園でインクルーシブ教育をテーマにした星南さん主催のイベントがありました。イベントにはご家族、ご友人や、妊婦さんなど多種多様な方々がご参加されていました。星南さんが作詩、作絵をされたオリジナル紙芝居「みんなのトモダチ」が初披露され、その後、2人1組で一人が目隠しをしながらもう一人がリードするブラインドリレーも体験。目からの情報がないとこんなに不安なんだ、と実感する一方で、リードする立場になると手の差し伸べ方や誘導の仕方がわからない。お互いに相手の立場を想像しながら、こうすればいいんだと少しずつ自分で考えて工夫していく。。。貴重な体験ができました。

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初披露の紙芝居「みんなのトモダチ」では、体にハンディがある、国籍や人種・家族環境が違う、といったトモダチを順番に紹介しながら、1型糖尿病をさらりと説明して自然に疾患の啓発につなげています。見た目でわかるもの・わからないもの、いろんな特徴や違いを感じとって理解していくことが大切・・・異なる人の立場を想像できる世界を目指していく、という星南さんのメッセージが強く伝わりました。自然の中で、見える世界、聞こえる音が心地よく感じられる環境で、子どもからおとなまで、初めて知ること、はっと気づかされること、あらためて考えさせられることが満載の充実した時間となりました。星南さんが友人とともに10月に設立した「一般社団法人凸凹もへじ」を通して、今後はさらに活動の幅を広げていくそうです。皆さんも楽しみにしてください。

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星南さんから一言
イベントの参加者アンケートを読んで、あらためてこのような活動が日本では特に必要とされていることを実感しました。1型糖尿病に限らず、世界には様々な魅力溢れる個性を持っている方がいることを知ってもらえたら嬉しいです。インクルーシブとは物事を「他人ごとから自分ごと」として捉えることだと思います。今後も、みなさんの心に自分ごとの種を蒔いていけるように頑張ります!

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