今から17年前のことです。交通事故に会い、入院した直後の発症でした。急に喉が渇いてなかなか眠れず、翌朝起きたらふらふらでした。すぐ病院に行きましたが、たまたま糖尿病専門医の先生に診てもらうことができ、劇症1型糖尿病と診断されました。そのまますぐに入院し、インスリン治療が始まりました。詳しい原因は分かりませんが、強いストレスで発症することもあると医師に言われました。
インスリンで血糖値をコントロールするのはとても大変な事で、特に低血糖にならないよう注意をしています。
私は日常生活で車を使わざるを得ませんが、いつ低血糖が起こるか分かりません。特に30分以上運転するときは気を遣います。空腹時に運転しない、血糖測定をしてから運転する、補食やブドウ糖を持ち歩くなどして備えています。でも、症状をいつも自覚できるわけではないのでやはり心配です。高血糖覚悟でやむを得ず補食して運転することもありますが、実際に測定して高い値が出ると、嬉しくはないですね。
話したことはありますが、「1型」糖尿病に対し、正しい知識を持っている方はまだまだ少ないように感じています。皆が低血糖の可能性や、対処方法についての知識を持っているわけではないので、もし倒れてしまったら、ということを考えると、気軽に遠出をしたり、家族以外の友人と行動を共にしたりということは控えてしまいます。
カードなどはありますが、必要な時に確実に周囲の方が見てくれるかはわからないので、マタニティーマークのようなものがあるといいですね。
もともと運転が好きだったので、車で思いっきり遠出を楽しんでみたいですね。今は家族としか行けませんが、昔の友達と旅行してみたいですね。行き帰りの心配がなくなれば、車での行動範囲は断然広がるでしょう。そんな日が来ることを願っています。