血糖管理について学ぶ

 

リアルタイムCGMとは?

公開日:2024.04.16

血糖自己測定(SMBG)よりさらに血糖変動の傾向を見える化できるリアルタイムCGM(持続グルコースモニタ)は、お腹などに専用のセンサを装着して皮下組織の間質液中のグルコース値を連続して測定します。
血糖変動を詳しく知ることができるので、よりよい血糖管理が可能になります。食事や運動、薬剤などが血糖変動にどのような影響をがあるのか、その関係性を理解しやすくなります。関係性が理解できると、低血糖や高血糖に事前に対策できるようになります。

<目次>

リアルタイムCGMの特徴

装着イメージ
CGM検査の装着イメージ
お腹などに専用のセンサを装着し、24時間連続で1日のグルコース値の変動とその傾向をみます。血糖値そのものではなく、血糖値と近い動きをする間質液中のグルコース濃度を測定します。

『日本先進糖尿病治療研究会によるCSIIおよびCGMに関するステートメント』※1 によると、 以下のような血糖変動を来しうる病態すべてがCGMの適応となり得るとされています。


詳しくは医師、もしくはかかりつけの医療機関にお問い合わせください。

リアルタイムCGMのメリット

リアルタイムCGMによりあなたの血糖変動を把握することができます

かくれた低血糖や高血糖などの1日の血糖変動が明らかになります。

CGMによりあなたの血糖変動を把握する

より適切で安心な糖尿病治療を行うための指標を得られます

次のような人にリアルタイムCGMが役立ちます

治療に追われずに趣味や仕事に集中したい人

低血糖・高血糖症状に気づきづらい人、介助をする人

日々の運転中の不安を減らしたい人



暁(あかつき) 現象とは
朝起きて活動する準備のため、体内で様々なホルモンが分泌され、朝方にかけて血糖値が上昇します。健康な人は、必要以上に上昇することはありませんが、インスリンを投与している糖尿病を持つ人でインスリン量が適切でないと、朝方にかけて過度に血糖が上昇し 高血糖になることがあります。これを「暁現象」と呼びます。

注意!

本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。
病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。

参考文献:

  1. 1. 日本先進糖尿病治療研究会「 日本先進糖尿病治療研究会によるCSIIおよび CGMに関するステートメント」: 糖尿病57(6): 403-415, 2014
  2. 2. Kaufman FR, Gibson LC, Halvorson M, et al. A pilot study of the continuous glucose monitoring system: clinical decisions and glycemic control after its use in pediatric type 1 diabetic subjects. Diabetes Care 2001; 24(12): 2030-2034
  3. 3. DCCT Research Group. New England Journal of Medicine 1993; 329: 977-986