血糖管理について学ぶ

 

“かくれ血糖” かくれた血糖値異常

公開日:2024.04.26

血糖値は食事や運動だけでなく、ストレスなど様々な原因によって刻々と変化しています。 高血糖・低血糖は自覚症状がない場合も多く、血糖変動を定期的に把握し、治療に活かすことが重要です。

<目次>

かくれた血糖値異常とは

血糖変動を把握するために最も一般的なのは血糖自己測定器(SMBG)で定期的に測定する方法です。血糖値をポイントで把握することができ、インスリン使用中の患者さんに広く使用されています。
しかし、血糖自己測定器(SMBG)のみでは、測定値以外の血糖値の「傾向」を把握することはできません。
食後のピーク時の血糖値や夜間の低血糖などの「かくれた血糖値異常」を把握するためには、定期的に1日24時間を通して血糖変動を把握することが大切です。

  • 血糖自己測定から予想される血糖変動
  • 凡例
  • 頻回注射療法では超速効型と持効型の2種類を組み合わせ、1日4回を目安に注射します。
    CGM検査の装着イメージ
  • 凡例

かくれた高血糖の一例

  • 高血糖の原因は、ストレスや過食、遺伝、肥満、加齢、運動不足など
  • 血糖が上がる原因はストレスや過食、遺伝、肥満、加齢、運動不足など様々な原因があります。

  • かくれた高血糖の可能性
  • 特に食事の後は血糖値が急激に上昇しやすいので注意が必要です。一般的な血糖自己測定(SMBG)のタイミングは食前や食後2時間ですが、血糖のピークは1時間~1時間半ほどの場合が多く、食事の内容や食べるスピードによっても変わります。

かくれた低血糖の一例

  • 低血糖の自覚症状(かくれ血糖)
  • 低血糖にはさまざまな自覚症状がありますが、低血糖を繰り返している人や、血糖値の低下がゆっくり起こった場合、そして睡眠中に低血糖が起こった場合は自覚症状が出にくかったり、気づきにくかったりすることがあります。

この他に気づきにくい低血糖には、夜間の低血糖や、無自覚性の低血糖があります。無自覚低血糖は、運転中や作業中に起こると事故の原因になるだけでなく、気づかない間に低血糖を繰り返すことで、心臓や認知機能に影響するといわれており、注意を払うことが重要です。

注意!

本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。
病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。