血糖管理について学ぶ

インスリンと血糖コントロール

インスリンは、すい臓から分泌されるホルモンで、血液中のブドウ糖(血糖)を細胞内に取り込む働きを持っています。このインスリンの働きが悪くなったり分泌される量が少なくなったりすることで、血糖値が高い状態が続いてしまうのが「糖尿病」です。

インスリンとは

食事で摂取した炭水化物は、体内で分解され、ブドウ糖となります。このブドウ糖は体を動かすための燃料として、血液中に送られ、細胞内でエネルギーとして利用されます。この時、血液中にあるブドウ糖を細胞に取り込むためのカギとなるのがインスリンです。

  • インスリンの量や働きが正常なときインスリンの量・働きが正常
    インスリンの量や働きが十分で正常なときは、 血液中のブドウ糖を必要な分を細胞に取り入れることができます。
  • インスリンの働きが悪いときや量が十分でないときインスリンの働きが悪い インスリンの働きが悪いときや、インスリンの量が十分でないときは、血液中のブドウ糖の処理が十分できず、血糖値が上がります。

糖尿病になるとインスリンの量が少なくなったり、働きが弱くなったりすることで、血液中のブドウ糖を細胞へうまく取り込むことができず、血糖値が高い状態が続きます。すると徐々に血管が傷ついてもろくなったり免疫能が低下するなどの症状が起こります。そこで血糖値を下げるため、薬を使ってインスリン分泌を促進したり、効きを良くしたり、インスリンそのものを外から補充したりします。


血糖 コントロールの重要性〜“質の高いHbA1c”を目指して

2013年に日本糖尿病学会から、「合併症予防のための目標はHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)7%以下」であるとの宣言が出されました。

HbA1cは、1~2か月の平均血糖を表す指標のため、HbA1c値が同じでも1日を通してみたときの血糖の動きは全く異なります。合併症を予防するためには、HbA1c目標を達成するだけでなく、血糖の動きの小さい“質の高いHbA1c ” を目指すことが非常に重要です。

しかしながら、血糖が上がったり下がったりしたときにどれくらい上昇・下降しているのか、またどのタイミングで上昇・下降しているのかを見極めることは難しいと言われています。血管を守るためにはこの血糖の動きを少しでも小さくすることが重要ですので、HbA1cだけでなく、1日の血糖の流れを正確につかみ、できるだけ動きを平坦にすることが重要です。


インスリンと血糖コントロール

健康な人の体内では、生活のリズムやストレス、食事など様々な要素に応じて、常にすい臓から最適な量のインスリンが分泌されます。糖尿病治療におけるインスリン療法は、いかに健康な人と同じインスリン分泌に近づけるかが目標となります。

基礎インスリンと追加インスリン
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基礎インスリン
生命活動を維持するため、24時間少量ずつ分泌されているインスリン 。分泌量は24時間一定ではなく、1日の中で時間帯ごとに変わります。年齢や生活パターン等によっても必要な量は大きく変化するため、ご自身の必要なインスリンを最適なタイミングで適切な量を注入 することが必要です。
追加インスリン
食事などによって一時的に血糖値が上昇するときには、摂取した食事量に合わせて分泌されるインスリン。食事の内容や取り方に応じて分泌されます。
動画で確認できる
「インスリンと血糖コントロール」
監修 東京女子医科大学糖尿病センター
講師 三浦 順之助 先生

注意!
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病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。

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